CentOS 6.4

 VPSを利用するレンタルサーバ会社を決めると, WebからVPSの申込みをした。 メモリ2G,ハードディスク100G,CPU3コアプランである。 個人のサーバーとしては,恐らく十分すぎるスペックであろう。申込みをすると,すぐにお試し期間として,ログイン情報のメールが来た。そこで, Webでログインし,VPSサーバーのコントロールパネルから, VPSを使用してみた。

 VPSの運用は,OSのインストールから始まる。 標準のものを使えば,インストールの必要もなかったが, 折角なので,新しいものを入れることにしたからだ。

 まず,どのディストリビューションを導入するか決める必要が ある。色々考えた結果,CentOSを試してみることにした。 CentOSにした理由は

  • サポート期間が長い。
  • サーバー向きである。
  • 多くの利用者がいる。

である。このうち最初の理由が最も大きな理由だ。 バージョンを上げるのは手間がかかり, できれば同じバージョンを長く使いたいと思った。

 そこで,コントロールパネルで, VPSサーバーに用意されているISOイメージのうち, 一番新しいCentOS 6.3(64bit)を選択し, インストールをしてみた。 実際にPCの前でインストール作業をしているように操作可能であった。 画面での指示に従って進めていくと, 特に問題もなく, あっけないくらいにインストールが終わってしまった。

 これでインストールを終えて, このまま設定作業に入ることも考えたが, 長いサポートを考えるとき,最新のバージョンが望ましく, www.centos.orgで,CentOSの最新版を調べてみた。 CentOS 6.4が最新版であった。 今インストールしたものの次のバージョンがリリースされていたのだ。

 当時,これをインストールするには,自分でISOイメージを VPSサーバーにアップする必要があった。 難しそうであったが,試してみる価値はありそうだ。 そこで,http://www.centos.org/からダウンロードサイトたどり, ISOイメージを自分のPCにダウンロードすることにした。 いくつかのサイトでダウンロードスピードを試した後, 高速と思われるものを選び,実際にダウンロードを行った。

  • CentOS-6.4-x86_64-bin-DVD1.iso 4.1G
  • CentOS-6.4-x86_64-bin-DVD2.iso 1.4G

である。ネットワークの状態が よく,約30分でダウンロードができた。 これをVPSサーバーのISOイメージアップロード領域に アップすれば,インストール可能となる。

 VPSサーバーのコントロールパネルにある ISOイメージアップロードの 説明に従い 作業を行い,これも約30分で終わった。続いて,このISOイメージを使って,インストールを行った。 これも,すぐに終わってしまった。

 VPSの契約から,OSの選択,ISOイメージの取得と VPSへのアップロード,そしてそれのインストール。 想像していたより遥かにスムーズに,そして, 実にあっけなく作業が終わってしまった。

 想像していた以上に,ネットワークとVPSが順調に動作したようだ。 さい先が良いと思った。これから CentOS 6.4の設定がうまくいくことを期待して, VPS運用の最初の作業を終えた。

Pearlblue.net

 VPSを始めたきっかけは,個人的なフリーでないメールアドレスが欲しいと思ったことであった。そこで有料のメールアドレスを扱ういくつかのプロバイダー でその価格・内容を調べてみた。しかし,中々私の感覚に合うものが見つからなかった。そのプロバイダー探しの中で,「レンタルサーバーでメールを利用したらどうだろうか」と思いついた。レンタルサーバーについては,詳しく知らなかった が,色々なところで利用されていることを聞いてはいた。実際に調べてみると,レンタルサーバーは有料メールアドレスに比べて,費用は多少高いが,それでも比較的安価であり,かなりの高機能・柔軟性に富んでいることが分かった。勿論,有料メールアドレスに比べて,自分で色々な管理をしなくてはならないので,コンピューター好きでない人には向かない。

 自分の気に入ったメールアドレスを持ちたいとは誰しもが思うであろう。 そして,この希望に沿うためのサービスは,色々な状況で広く行われている。 勿論メールの仕組みから,全くの自由にということは無理である。 それらの制限の中での,この希望に沿う究極の選択は独自ドメインの取得であろう。 例えば,myabc.net というドメインを取得したとすれば

好きな名前@好きなサブドメイン.myabc.net

というメールアドレスを使うことができる。

 独自ドメインの取得にかかる費用は,jpを除けばかなり安価で,個人的に運用可能である。独自ドメインを取得しそれを実際に 運用するには,サーバーとなるコンピュータが必要となるが, そのコンピュータとして,レンタルサーバーを利用できる。 ここまで調べてくると,「独自ドメインを取得して,サーバーを運用するのが 良さそう」と考えるようになった。

 更に調べてみると,レンタルサーバーとは別に,VPSというものがある。VPSはレンタルサーバーより更に柔軟性があり,何でもできそうである。 但し,レンタルサーバーはユーザーとしての利用,VPSは管理を含めての利用で,その分VPSの方が敷居は随分高い。レンタルサーバー以上にコンピューター好き向きである。いろいろ考えた結果,独自ドメインの取得+VPSにチャレンジすることにした。

 ドメインは,勿論既に使われているものは取得できない。 このドメイン取得はメールアドレス取得目的であったことから,TLDはnetとすることにした。 netは1000円弱/年で利用でき,長期に利用可能である。 取得可能なドメイン名は,取扱業者のWebで簡単に検索でき,それを使って探してみた。しかし,中々思うような取得可能な名前がない。 考えてみれば当然である。 ドメイン名は世界で1つしかない名前であり,誰しもが良さそうと思う名前は,すでに取得されて しまっているのが自然である。

 しかし,根気よく試す価値はある。 それほどポピュラーでなく,良いと思われる候補をいくつも挙げ, それをチェックし続けた。 その結果,その中のいくつかが取得可能であることがわかった。 試してみるものである。しばらく考えて,それらのものお中から最終的に選んだのが

pearlblue.net

で,このサーバーの名前である。聞いた時の響きは悪くないと思う。これ利用して上手に設定すれば,私のメールアドレスとして

好きな名前@pearlblue.net

を使うことができる。

 pearlblueという色がどのような色を指すのかは,実はあまり自信がない。ネットで調べてみると,色々な色と解釈されるようだ,

真珠色に近い青
真珠のような青

のような感じだが,こう言われても曖昧である。「真珠色に近い青」と文字通り解釈すれば,「灰色に近い薄青」になる。「真珠のようにつやがある青」と解釈すると「光沢のある鮮やかな青」になる。ネットで pearlblue で検索し,画像を見ると,後者が多いような感じがする。このブログのタイトル画像はこのあたりの状況を示すものである。薄青から鮮やかな青までグラデーションをかけた作った。

 pearlblueをネットで検索かけると,かなり多くのヒットがある。色々な 人が色々なところで使っている。多くの人が好感をもつ言葉のようだ。 このドメイン名が取得できたのはかなり幸運であったのかもしれない。少なくともネット上で私個人がこの名前を公式に利用できるとして認知されたものである。

 調べてみると,pearlblue.netは数年前まで日本で使用されていた。何らかの事情で手放したのであろう。pearlblueは比較的多くの人々に好感をもたれているイメージがあるので,このサーバーもそのイメージに反しないような内容を公開することにしよう。

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