VPSの運用
VPSの運用は自宅のPCなどでLinux を運用する場合より,難しい面がいくつかある。それは,VPSが離れた完全公開ネットワーク上にあることに起因するもので,大別すると次の2つになる。
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作業を基本的にCUI環境で行うことが必要。
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セキュリティ重視の運用が必要。
(1) 現在のOSではGUI環境が標準的備えられており, 目前にコンピュータがあれば, GUI画面でログインを行い,一般的なアプリケーション はもちろんのこと,ネットワーク関係,サーバー関係の操作 もGUI操作で可能である。
自宅でPCにLinuxをインストールして管理・運用 する場合はこれにあたり, Linux に関する基本的知識があれば,GUI環境で作業が可能であり,比較的容易に作業を行うことができる。
VPS でも適当な設定を行えば GUI環境での利用も 可能である。しかし,ネットワークからのGUI環境は 標準ではなく,ユーザー自身が状況に応じた環境設定を行わなければ ならない。 しかも,そのGUI環境の設定自体はCUI環境で行わなければ ならない。 従って,少なくともインストール当初は,ネットワークを介した, CUI環境での管理・運用を行わなければ ならないことになる。
(2) VPSは24時間完全公開ネットワーク上にある。 従って,外部からの種々の攻撃があると想定して管理・運用 をする必要がある。また管理・運用を行う際の 通信も公開ネットワーク上を流れることになり, それらも暗号化を施すなどの設定をした上での運用が 必要になる。
VPSの運用はこれらのハードルがあるが, 何とか勉強しながら乗り越えて行くことにしよう。
(1) は,viの勉強から始まる。
(2) は,SSHの勉強から始まる。
VPSの運用は中々ハードルが高いと改めて思う。