CentOSからOracle Linuxへ

2013年4月にVPSを契約し,それに CentOS 6.4をインストールし,このサーバーの運用を始めた。その後7年間,CentOS6は大きな問題もなく,安定した動作をした。当初の期待通りであった。そのCentOS6も残念ながら,昨年の11月末にサポート期限が来て,更新が必要となった。CentOSへの信頼から,最新のCentOS8をインストールして,更に運用を続けようと考えた。11月から別のサーバーに,CentOS8.3をインストールしそちらに,12月8日にサーバーを移転した。そこでの長期の安定的な運用をしようと考えたが,皮肉にも丁度その日に,CentOSの開発終了のニュースがあった。CentOS8のサポートは2021年12月で終了とのこと。残念なニュースであったが,社会的な状況も推測すれば,仕方ないと思った。

次のOSをどうするか。色々考えてみた。昨年12月移転後,サーバーは順調に動作していたので,できればこのまま使い続けたい。しかし,そうもいかないので,移行が簡単で,更に長期安定なものを探すことにした。まず,移行が簡単であると想像されるCentOS Streamを考えたが,長期に安定的な運用という観点からすると,少し不安があった。CentOSからの移行先を,色々調べるうちに,Oracle Linux が良さそうに思えてきた。ただCentOSに比べればネットでの情報量が少ないので,設定等で迷ったときに,苦労するかも知れない不安はある。ただ,Oracle Linux はRedHat互換をうたっているので,当然CentOSともかなりの互換性があり,運用も同じように可能な感じもする。

幸い,旧サーバーの契約期間がまだ3か月残っているので,旧サーバーを使って試してみることにした。CentOS8のインストールでは,色々失敗をして,結果として,運用まで1か月程度の時間が掛かった。しかしその経験を生かせば,もっと短期間でOracle Linux のインストール・設定・運用ができるかもしれない。もしそうなら,Oracle Linux に移行することにしよう。他方,かなり難しければ,そのとき,CentOS Streamへの移行を試すことにする。いずれにしてもOracle Linux インストール・設定・運用の結果を見て,移行OSを決めることにする。

php7.4

wordpress の警告に従って,php7.2を7.4にすることにした。

epel,remiリポジトリを導入後,phpをインストールした。php自体は動いていたが,apacheとの連携がうまくいかない。まず,/etc/php-fpm.d/www.confで所有権関係を修正した。しかし,動かいない。/run/php-fpm/www.sockの所有権も修正する必要があった。これはhttpdのユーザーをapacheから変更したことによる。やはりデフォルトのユーザー名は変更すべきでないと思ったが,この時点では仕方なく,ユーザー名を変更した。しかし,それでも動かない。色々調べたり,考えたりする中で,www.confの中身を見ていて,/etc/httpd/conf.d/php74-php.confの中身と不整合を発見した。そこで,php74-php.confの

SetHandler "proxy:unix:/var/opt/remi/php74/run/php-fpm/www.sock|fcgi://localhost"

を,

SetHandler "proxy:unix:/run/php-fpm/www.sock|fcgi://localhost"

に修正した。それでもエラーがでた。エラーメッセージから,/var/lib/php/sessionの所有権の修正も必要であることが分かった。これを修正した。これでやっとphpMyAdminが動いた。「やはりデフォルトのユーザー名は変更すべきでない。」と,ここでも思った。

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