リモートデスクトップ

前の記事で書いたように,コンソールからのGUIログインは,重く,使う気にはなれなかった。そこで,WindowsのリモートデスクトップによるGUIログインを試してみた。リモートデスクトップ接続についてはいくつかのホームページで解説があり,それを参考にした。
リモートデスクトップ接続のためには, 基本グラフィカルインターファイスが必要である。

dnf groupinstall graphical-server-environment -y

リモートデスクトップサーバー「xrdp」のインストール

dnf -y install –enablerepo=epel xrdp

この後,ファイヤーウォールを外せば,起動できる。私の自宅からのみ接続可能な設定をした。

firewall-cmd –permanent –zone=manage –add-port=3389/tcp
firewall-cmd –reload
systemctl start xrdp
systemctl enable xrdp

このようにサーバー側の設定して,Windows のリモートデスクトップを起動して接続できた。起動画面等,問題なく動作したが,かなり重く,快適とは言えない。 ネットワーク環境の問題か,或いはVPSサーバーの能力の問題かもしれない。 リモートデスクトップはコンソールからのGUIログインと同様で, 一応動作するという感じで,活用する気にはなれなかった。

ファイヤーウォール

CentOS 7からファイヤーウォールの処理に,firewalld を使うようになった。 firewalld では,zoneの概念を使う。zoneは固有のルールを持ち,それにより通信の制御を行う。この方法はcentOS 6までのiptables より使い易くなったと言われている。私はcentOS 7を飛ばしてcentOS 8を利用するので,勿論firewalldは初めてである。今回centOS 8をインストールして,firewalld を使うことになったので,勉強しながら設定・活用していくことにした。

インストール後,コンソール画面からログインし,設定を行った。まずsshを外部から利用する必要がある。 firewalld を調べると,activeなzoneはlibvirtであったが,interfaces: ens3,virbr0で,ens3はethernetに接続してなかった。( virbr0 はブリッジで,今の場合必要が無いので,このinterfaceは後に外した。) そこで,ens3を nmcliコマンドでethernet に接続し,sshをserviceに追加した。これで,私のPCから直接VPSにログイン可能になった。私はTera Termを利用しているが,接続しての操作は,コンソールに比べて遥かに快適である。今後は,緊急時を除いてPCからの直接のssh接続で作業を行うことにした。

ファイヤーウォールの設定は,私の利用目的(自分用のメールサーバーとwebサーバー)を検討の結果,次のようにすることにした。
・2つのzoneを使う。一つは公開用,もう一つは管理用
・公開用としてlibvirtを使う。管理用として新たにmanage というzoneを作成する。
・libvirt zoneはweb等,公開目的のサービスを設定する。
・mange zoneは私が自宅で使用している,IPアドレスからのみ利用できるとし,ssh等のサーバー設定用ツール,pop3sやsmtps等のサービスを設定する。

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